自作コンパイラの部屋 > yacc入門 > YACCの種類とインストール > kmyaccについて
(1) kmyaccとはなにか
kmyaccとはLSIジャパンの森公一郎氏が開発されたyaccコンパチソフトです。フリーソフトとして自由に利用することができ、商用利用も可能です。オリジナルのAT&T YACCやBISONに比べて、メモリ消費量が少ないという特徴があります。
(2) kmyaccのダウンロードとインストール
kmyaccは、当サイトの他、VECTORなどからダウンロードすることが出来ます。KMYACC.LZHには、kmyaccのソース一式及び16ビット版の（LSI C-86でコンパイルされた）バイナリが収められていますが、Visual C++やBorland C++でコンパイルすることも容易です。ここでは、フリーで使用できるようになったBorlandC++5.5でkmyaccを利用する方法を説明します。
kmyaccを利用する上で少し面倒くさいのが、kmyacc.parというファイルを格納するディレクトリが/usr/lib（UNIX系の場合は/usr/local/lib）に固定になっていることです。これは環境変数KMYACCPARにより実行時に指定することも出来ますが、筆者は自分の実行環境に合わせて変更したものを使用しています。これはmakefileの修正だけですみます。
上記のような修正およびBorlandC++に合わせた修正をほどこしたmakefileを示します。makefileとリネームしてお使い下さい。
コンパイルして出来あがった実行ファイル（kmyacc.exe）と、アーカイブに格納されているkmyacc.parをコピー（このmakefileの場合はd:\bin）するだけでインストールは終わりです。
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