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bisonについて

(1) bisonとはなにか
 bisonはGNUプロジェクトの一つしてFSF(Free Software Foundation)から配布されています。したがって、GNU GPLにもとづいて自由に利用することができます。バージョン1.25以降は商用利用も可能になりました。
 bisonの特徴は、yaccと互換性を保ちながら種々の拡張機能があることで、なかでもpure parseの生成機能(スレッドセーフ=リエントラントなパーサの生成)は、他にない特徴です。筆者は、お仕事でマルチスレッド対応のインタプリタを開発する必要がありましたが、bisonのこの機能に助けられました。

(2) bisonのダウンロードとインストール
 bisonはVectorやRingサーバーからダウンロード出来ますが、Linuxなどでは元々インストールされている場合もありますし、RPMによりインストールすることもできます。  Bisonは、VisualC++やBorlandC++でコンパイルすることも可能ですが、筆者の調べた限りではソース(ヘッダ)に手を入れる必要がありました。ここでは、bisonのダウンロード、インストールについては省略します。
 Windows環境で、Visual C++によりコンパイルされたbisonを使いたいと言う希望を頂きましたので、プログラム言語アーカイブに公開しました。ただし、まだVisual C++用のソース公開の準備が出来ておりませんので、GPLの規定に従い、希望があればできるだけ速やかにソースをお渡しするをお約束することにいたします。

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Last update: '2000年09月15日