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ネットワークコンピュータ

 ネットワークコンピュータは通常NCと略する。NCは、複雑・肥大化したPCへのアンチテーゼであり、非常にシンプルで廉価なハードウェア(HDDは通常つかない)と、なにより運用・管理コストが安いという特徴がある。

 最近のインターネット技術、特にWWW(HTML)やJavaの技術を全面的に取り入れており、WWW/Javaによって記述されたアプリケーション(例:Domino含む)を実行することができる。

NCのハードウェアは以下のような構成となる。

 FDD(フロッピードライブ)は通常なく、ついている場合でも管理者が「使用不可」に設定できる。

 上記のようにNCには不揮発性メモリはブートROMのみであり、OSやアプリケーションはネットワーク経由でサーバーからダウンロードされる。

 一般的なPCでは、トラブルの多くはハード上の故障ではなく、ソフト的な問題である。これを突き詰めれば、「ハードディスクがおかしな状態になった」と言い換えられる。NCの場合は、このハードディスクがないわけで、「トラブル」の可能性はかなり減少すると期待されている(私も期待している)。これも含めて、NCはアプリケーションのインストール、コンフィグレーションなどをすべて管理者がサーバー上で行う。これにより、導入に関するトータルコストを削減することができる。

 NCは、ホストのダム端末(全世界で2000万~4000万台あると言われる)や業務用の専用端末の置き換えとして特に期待されている。


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