Java族とPerl族

 プログラム言語には、大きく分けると二つの系統がある。一つ目のグループは、できるだけ多くの機能を盛り込むことにより、言語を強力なものにしようと言うタイプである。Perl, Visual Basic, VBScript, C++, Common Lisp(Lispの方言の一つ)などはこの系統に属する。これらを仮に「Perl族」と呼ぶことにしよう。
 もう一つのグループは、言語自体には少数の強力な機能だけを盛り込んでおき、機能強化はライブラリを充実させればよい、というタイプである。Java, JavaScript, Smalltalk-80, C, Scheme(Lispの方言の一つ), Forthなどはこの系統に属する。これらは「Java族」と呼ぶことにしよう。
 JavaとPerlはいずれもインターネット世界で中心的な言語でありながら、そのアプローチは180度違うことが面白い。CとC++も別グループに属すると思われる。この観点からは、CとC++は似ていない。

 プログラマもJava族とPerl族に分類できる。私はJava族に属すると思われる。Java族人種は、当然ながらJava族言語を好む。Java族に属する徳丸がPerlの名前を聞くだけで渋い顔をする(というか、生理的にPerlを受け付けない)のは、プログラマとしての抜き難い性(さが)に由来するものであると思われる。しかしながら、徳丸はプロ意識を発揮して、Perlを克服しようとしている。

 なんて立派なんだ:-)

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Last update: '2000年05月30日